一斉配信とステップメールの違い
一般的に良く知られているメール配信のサービスは「まぐまぐ」などの一斉配信システムです。一斉配信とはあらかじめ用意(登録)されているメールアドレスに、一斉に同じ内容のメールを送る事です。
ステップメール配信例:
登録ボタンクリックでステップメールの配信が開始される
それに対し、ステップメールは、あらかじめ用意された複数の違う内容のメールを、ある時点を起点に、スケジュールに沿って順次配信するシステムです。
ある時点とはほとんどの場合、顧客がホームページ上の右図のようなフォームに名前やメールアドレスを入力して登録(送信)した時です。
(そして例えば右図のようなイメージでメールが配信されます。)
登録すると、1通目のメールが自動送信(返信)され、その翌日に違う内容の2通目のメール、5日後に3通目のメール、7日後に4通目のメール・・・・・・10日後・・・14日後・・・
このようにあらかじめ用意した内容の違うメールが指定した間隔で自動的に順次送信されます。
メールの件名や本文には、顧客が入力した名前などの固有情報を差し込める場合が多いようです。
また配信スケジュールの間隔は、〇日後や〇時間後、〇日後の〇時などの指定ができます。※1
※1:各社のプログラムの仕様により異なります。
ステップメールのメリットとデメリット
一斉配信と比較した時のステップメール最大のメリットは、一度セットしてしまえば半永久的に登録者(顧客)に順序だてたメールを自動送信できることです。
365通りのメールを毎日送るようにセットすれば、全ての登録者に365日後まで毎日欠かさずメールが送信されます。1月1日に登録した人にも、1月31日に登録した人にも同じ順序であらかじめ用意したメールが自動送信される訳です。
デメリットはリアルタイム性に欠けることでしょうか?
ステップメールは複数の配信文(メール)をあらかじめセットしておく訳ですので、今日のニュースを題材に取り上げる様な事はできません。
※最近では、登録者全員に一斉にメールを送ることが出来る一斉配信機能が付いているサービスも増えてきました。
マーケティングツールとしてのステップメール
「単純接触の回数を増やす事で、成約率を上げる事ができる。」
マーケティングでは良く言われていることです。例えばどんな商品でも突然、戸別訪問されて買う人は少ないでしょう。営業が何回もあしげく通うことで最終的に購入に結びつく事が多いのです。
ここで大事なのは、例えばこの営業が商品の売り込み等をしなくても、とにかく顔を見せて無駄話するだけ(単純接触)でもその回数が増えると成約率が高くなると言うことです。
メールで言えば、何回もメールを送ってくる相手から商品やサービスを購入する確率が高くなる訳です。もちろん、そのメールの内容・順序によって成約率は変わってきます。
あたかも小説の「起承転結」のように、ステップメールの配信文・配信ステップをうまく設計すれば、すべての顧客に最高の順序だった営業が自動で出来るのがステップメールなのです。
ステップメールの用途
「一度セットしてしまえば半永久的に登録者に順序だてたメールを自動で送ることができる。」
このステップメールの特徴を生かして、様々な場面、用途でこのツールを活用する事ができます。
主だったところでは「メールセミナー」「商品購入者へのフォロー」「見込み客への営業」等などでしょうか。他にもあなたのアイディア次第で様々な活用方法があると思います。
次のページでは実際の活用例を簡単に説明します。