ASPタイプのステップメールとは、システムがサービス提供会社のサーバーにインストールされており、ユーザはWebブラウザを通じてそのアプリケーションを使用するタイプです。ほとんどの場合、複数のユーザーが同じサバーの同じアプリケーションを共有して使います。
CGIタイプのステップメールとは、ユーザが用意したサーバー領域にアプリケーションを自身でインストールして使います。Webブラウザを通じて使用するのは同じですが、そのアプリケーションを占有して使う事ができます。
ASPタイプのステップメール、そのメリットとデメリット
- メンテナンス・アップデートが不要。
- アプリケーションのメンテナンスやアップデートは、サービス提供会社が継続して行なう。よってユーザーはプログラム自体のメンテナンスをしなくても良いので手間が省ける。
- 配信可能数が多い。
- 一般的なレンタルサーバーは、サーバー領域が大きくてもメールの配信数の制限が以外ときついのが実情。
1日あたり1000通以上の配信を許可している格安なレンサバはほとんどない。たくさんの手持ちリストを一括登録する場合や、一斉配信をする場合はASPタイプのほうが格段に割安になる。 - 携帯アドレスにはASPしかない!?
- 最近、特に携帯各社の受信メールサーバーのSPAMフィルターがきつい。携帯宛ての大量メールは専用のエンジンを使わないと拒絶される可能性が高い。携帯のアドレスに一斉配信する用途があるのなら、携帯対応のASPサービスを選んだほうが良い。
- 他のユーザの影響を受る。
- 複数のユーザーが、同じサーバーの同じアプリケーションを使用するため、他のユーザが無理な使い方をするとメールが配信されない、配信が遅れる、などの影響を受けることがある。
- カスタマイズが難しい?
- あなた独自の機能が欲しくなっても、カスタマイズの対応はしてもらえないと思ったほうがよい。
(他のユーザーからも要望が多い機能であれば将来アップデートされる可能性はあるが)
CGIタイプのステップメール、そのメリットとデメリット
- ランニングコストがかからない。
- 最初にアプリケーションを購入すれば、月々の費用はかからない場合が多い。長期間利用する事を考えれば安上がりになる。しかし配信数が多い場合は、それなりのサーバーが別途必要になるので返って割高になる。
- カスタマイズが可能。
- あなた独自の機能を、プログラムに追加するなどのカスタマイズができる可能性が高い。別途費用でプログラム提供会社か他のプログラマーに依頼することになるがこのメリットは意外と大きい。
- メールの配信制限がきつい。
- 一般的なレンタルサーバーではメールの配信数制限が意外ときつい。特に手持ちのアドレスを一括登録する場合や、一斉配信の機能を使う場合は気をつけたい。使用するレンタルサーバの許容メール配信数を調べておく必要がある。
- アップデートは自分でする。
- プログラムの機能追加やバグの修正等のアップデートは自分でしなければならない。バージョンアップの際には費用がかかる事もある。
- 使えるサーバーに制限がある。
- CGIが実行できる事は当然だが、CRONが使えないサーバーは現実きびしい。CRONが使えないとメールの配信スケジュールが指定どおりにいかない場合がある。
- セキュリティの問題が若干ある。
- ほとんどのCGIタイプのアプリケーションは登録データをテキストデータとして保存しているため、データベースサバーに保存しているASPタイプと比べてデータ漏洩の危険が若干高まる。
- 大量のデータは不安?
- ほとんどのCGIタイプのアプリケーションはデータベースサーバーを使用してないため、登録データ数が数万~数十万になると不安?
以上、ASPタイプとCGIタイプのメリット・デメリットだ。初心者には迷わずASPタイプをお勧めするが、ASPタイプの各サービスを検討した上で、あなたが望む様な機能が無ければ、CGIのベンダーに問い合わせカスタマイズ可能か聞いてみるとよいだろう。